固相接合の社会実装に向けた取り組み
接合技術は,金属を繋げて構造物を製造するための重要な技術である.金属を接合するとき,それらを溶融させることなく固相状態で接合する方法を総称して,固相接合という.溶融溶接と比較して,摩擦攪拌接合・摩擦圧接・線形摩擦圧接などの固相接合で作製した継手の強度が高いこと,異種材料の接合が可能であることから,様々な分野で実用化されている.大阪大学接合科学研究所 藤井研究室と連携した固相接合法に関する研究開発や,大阪大学と龍谷大学の研究成果をもとに設立した大学発ベンチャーを通した固相接合法の社会実装を目指した取り組みについて紹介する.