ケイ酸加里肥料を施肥したイネ栽培によるイネ根圏土壌炭素量の増加
【はじめに】炭素は土壌中でアルミニウム(Al)や鉄と結合し難分解化することで蓄積する.またイネは鉱物風化能力が高く,ケイ酸要求量が高いため,栽培すると土壌にAlと炭素が蓄積する.実際に11年の無加里肥料栽培試験ではAlと炭素の増加が確認されている.しかし長期的には確認されているものの短期的な試験では報告されていない.そこで本研究では,ケイ酸加里肥料を用いた短期的な栽培試験でAlと炭素の増加を確認することを目的とした.
【結果】短期間(95日間)にも関わらず長期試験と比べてAlpが約4倍,Cpが約7~8倍に増加した.よってケイ酸加里肥料はAlや炭素蓄積に極めて有効である.