アルコキシアゾベンゼン-トリフェニレンエーテル結合体のC12同族体における液晶相転移
我々は、6つの長鎖ドデシルオキシアゾベンゼンをプロピレンエステル基により結合させた誘導体(1-Cn-3 : nはアルキル鎖の炭素数)のC14同族体がカラミティック液晶性とディスコティック液晶性を示す双液晶性化合物であることを見出した。本研究では、これまで合成及び液晶性を検討してきた1-Cn-3のエステル結合部をエーテル結合に置換した誘導体(2-Cn-3)の相転移を明らかにするため、エーテル誘導体のC12同族体について液晶相転移挙動を検討した。その結果、2-C12-3は6つの液晶相を発現し、SmA相、Colob相を示すカラミティック-ディスコティック双液晶性化合物であることがわかった。