イネの野外トランスクリプトームの特徴と制限要因の解明

野外環境と制御環境での植物の応答に差異があることについては広く知られているが、その分子メカニズムはほとんど理解されていない。我々は、野外の光、温度、湿度の変動を再現する高性能人工気象器SmartGCを開発し、野外、通常の人工気象器およびSmartGCでのイネの大規模トランスクリプトーム解析を行った。その結果、通常の人工気象器条件と野外とでは、特に朝夕で遺伝子発現の差異が大きいことが分かった。SmartGCを用いて野外の光のみ、温湿度のみを再現したところ、光は朝夕の差異に影響し、温湿度は朝にのみ影響することが分った。

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龍谷大学 研究部(瀬田)(新春技術講演会担当)

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