IRE1機能を応用したアブラナ科植物種子の組換えタンパク質生産
IRE1は小胞体ストレス応答で働くセンサータンパク質である。IRE1は多細胞生物の発達にも関与することが報告されているが、その仕組みや生理的意義は解明されていない。本研究では、発達におけるIRE1のセンサー非依存的な活性化機構や、変異体種子の大型化の原因について、ire1 変異体や改変IRE1 を導入した組換え体の解析により解明し、さらに、IRE1制御による物質生産への応用について検討する。本研究で得られた知見を活用することにより、アブラナ科植物の種子を組換えタンパク質や油脂生産のプラットフォームとした、IRE1制御による物質生産の基盤構築を目指している。