外部刺激に応答する光合成色素

光合成色素のクロロフィル類は、地球上で毎年約10億トンほど生産される再生可能な光機能性分子である。光吸収や蛍光発光性に優れ、自然界での光合成に欠かせない成分であるものの、産業的な利用が進んでいない資源といえる。当研究室では自然界より抽出したクロロフィルを原料として、分子構造の異なる人工色素を創り、新しい性質・機能の開拓を目指している。本報告では、温度の変化や、擦るなどの力学的な刺激によって、その光物性が変化する人工色素分子を設計・合成した。こうした刺激の有無を検出・記録できる天然由来の成分から調製する新しい技術について紹介する。

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龍谷大学 研究部(瀬田)(新春技術講演会担当)

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